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Ambient Acoustics社の理念


ウクライナ、キーウに拠点を構える「Ambient Acoustics」は、ウクライナのみに留まらずヨーロッパ全土のアーティストに向けたカスタムIEMを製造している音響機器メーカーです。

日本ではまだ聴き馴染みのない同社ですが、彼らの背景、そして理念とはどのようなものなのでしょうか?

 


Ambient Acousticsは、2004年初頭に創業されました。創業者のIuliia Kochevykh(ユーリヤ・コチェヴィフ)氏と彼女のチームは、オーディオロジーと耳型製造の分野で豊富な実践的経験と知識を積む中で、製品の開発に取り組んできました。



Ambient Acousticsは、その名前「Ambient(周囲の、ぐるりと取り巻くなどの意味) Acoustics」の由来通り、音の世界と関わるあらゆる要素に焦点を当てています。その思想から、「Hear your individuality.(あなたの個性を聴く)」というスローガンが生まれました。ユーリヤ氏は、音の受け取り方が個人によって異なることを重視しています。この考えに基づき、同社は耳の解剖学的特徴と構造を理解することで、個々のユーザーが最高の音響体験をするためのサポートを提供しています。



Ambient Acousticsの哲学は、最高の快適さと音楽の楽しみを追求し、個別に調整された高品質な製品を提供することです。特にカスタムイヤホンの分野では、ユーリヤ氏は独自のサウンドシグネチャーを築き上げました。同社の初めのモデルには、当時としては画期的な4つのバランスドアーマチュアドライバーが搭載されていました。



2013年、同社は初めてバランスド・アーマチュア・ドライバーに非線形電気特性の位相インピーダンス補正を導入しました。この革新的な技術により、イヤホンの振幅・周波数特性に対する音源の影響を補正し、メーカーが意図した音を正確に再現することが可能になりました。現在では、このような技術の採用が様々なメーカーで広まっています。



Ambient Acousticは、卓越した音質だけでなくデザイン、そして製造プロセスにも注力しています。2017年以降、彼らの製造プロセスは現代のデジタル技術に移行し、3Dモデリング、3Dプリント、多軸切削加工機などが導入され、効率的かつ高精度な製造に活用されています。これにより、従来の製造工程にくらべ飛躍的な改善がなされ、すべてのイヤホンには明確な品質基準が確立されました。



2018年以降、パッシブなクロスオーバーデザインの採用により、従来のマルチドライバーイヤホンの設計を超える試みが始まりました。彼らのコンセプトであるMAD(Main Audio Destination)は、音響的な手法とドライバー特性の補正を通じて、イヤホンの周波数特性を形成することを目指しています。このコンセプトは、独自の共振器と構造的なバンドパス音響フィルタを活用することで実現されました。



MADコンセプトにより、24ドライバーモデルのコヒーレントなサウンドが実現されました。これは、世界初の電気的なクロスオーバーを使用せずに24ドライバーを搭載したイヤホンとなります。現在、MAD24は、MADコンセプトの実装の頂点であり、Ambient Acoustic社の誇りといえるでしょう。



Ambient Acousticは、常に技術開発と製品の改善に取り組み、お客様の要望に応えることを目指しています。音楽と革新的な技術への真の愛が、彼らの仕事の基盤です。




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