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Ambient Acoustics|ブランド概要
■ 基本情報
ブランド名:Ambient Acoustics(アンビエント・アコースティクス)
設立年:2010年(前身の活動は2004年より)
本拠地:ウクライナ・キーウ
創業者 : Iuliia Kochevykh(ユーリヤ・コチェヴィフ)
主な製品:カスタムIEM(インイヤーモニター)、ユニバーサルIEM、聴覚保護デバイス
対象ユーザー:プロミュージシャン、サウンドエンジニア、オーディオファン、放送業界関係者
■ 歴史
Ambient Acousticsは、2004年にウクライナ・キーウで医療用聴覚機器の製作を行っていたエンジニアたちが母体となり、オーディオロジーと耳型製造の経験を持つIuliia Kochevykh(ユーリヤ・コチェヴィフ)氏によって設立されました。当初の活動は、補聴器や聴覚検査装置の開発・製造にあり、その中で培われた耳道の形状に関する医療レベルの知見と加工技術が、IEM(インイヤーモニター)開発の礎となっています。
その後、2010年に「Ambient Acoustics」として独立したブランドを立ち上げました。ブランド名は「包み込む音響」を意味し、個々の耳の形状や音の知覚の違いを尊重した製品作りを目指しています。ブランド創業当初は、地元ウクライナのプロミュージシャンやサウンドエンジニア向けにカスタム製品を製造していましたが、その正確な位相管理と信号再現性の高さが口コミで広まり、徐々にヨーロッパ全域、そして国際的なマーケットにも進出していきました。また、軍事・医療分野の音響デバイス製造で培った極めて高い精度のシェル形成技術やドライバ統合技術が、同社製品の音響的完成度の基盤となっています。
■ 技術的特徴と革新
Ambient Acousticsは、以下のような独自の技術と設計思想を持っています。
位相・インピーダンス補正技術(2013年導入):BAドライバーの非線形な電気特性を補正し、音源機器の影響を最小限に抑えることで、安定した音響特性を実現しました。
MAD(Main Audio Destination)コンセプト(2018年導入):電気的クロスオーバーを使用せず、音響的手法のみで周波数特性を形成する設計思想です。これにより、最大24基のBAドライバーを搭載しながらも、自然で一貫性のある音質を実現しています。
ANOR(Acoustic Notch Resonator):特定の共振周波数を制御する音響フィルターで、耳障りなピークを抑え、自然な音の再生を可能にします。
SOER(Sound Occlusion Effect Reduction):耳道内の過剰な音圧を軽減し、長時間のリスニングでも快適な装着感を提供します。
■ 製造の様子