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【イベントレポート】nakano-hako-合同試聴会2025年6月


「静かに、真剣に聴く」

2025年6月7日(土)、中野のNAKANO HAKOにて開催された「合同試聴会」に、私たちIidaPianoは出展いたしました。


規模よりも質を重視した真剣な試聴空間——NAKANO HAKO合同試聴会は、まさにそんな理想的な環境でオーディオ愛好家たちが集う場となりました。今回の出展では、日本初登場の注目モデルから開発中のプロトタイプまで、多彩なラインナップが音の可能性を探求する貴重な機会を提供しました。

会場に足を踏み入れると、真剣な表情で試聴に臨む参加者たちの姿が印象的でした。大規模なオーディオショーとは一線を画する、集中して音楽と向き合える環境がそこにはありました。



Soranik MEMS-3S 2025:革新技術の日本デビュー

内価格:未発表(2500USD)

国内発売:時期未定(詳細決定次第発表予定)

MEMS-3S 2025
MEMS-3S 2025

今回最も注目を集めたのが、Soranikの日本初展示でした。MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を中高域に応用し、低域にはダイナミック型ドライバーを組み合わせた「MEMS-3S 2025」は、従来のIEMの概念を覆す性能を披露しました。

「このサイズ感でこの情報量」「イヤホンのサイズとは思えない音の広がりと精度」といった驚きの声が相次ぎ、MEMS技術がもたらす音像の精密さとスピード感の高さが高く評価されました。IEM分野における新技術の可能性を実感させる印象的なデビューとなりました。

なお、Soranik MEMS-3S 2025の国内展開に関する詳細情報(価格、発売時期、取扱店舗など)については、現在調整中です。正式な発表時期や販売開始時期、国内価格などの具体的な情報は、決定次第順次発表予定です。最新情報については、IidaPiano公式サイトでの告知をお待ちください。



ORB JADE casa Ultimate:理想的な試聴環境を実現
JADE casa Ultimate
JADE casa Ultimate

今回の試聴会では、ORBの開発中ヘッドホンアンプ「JADE casa Ultimate」をお借りしてデモンストレーションに望みました。4チャンネルA級・シングルフルバランス構成のディスクリート設計により、展示された全ての機材のポテンシャルを最大限に引き出すことに成功しました。

音の粒立ち、トランジェント特性、音場の拡がり——あらゆる要素において理想的な性能を発揮したこのアンプは、前回のヘッドホン祭で試聴機会を逃した多くの来場者にとって、待望の体験となりました。

今回、ORB様には貴重な開発機を会場でお借りすることができ、大変ありがたい機会をいただきました。実際に試聴させていただいた印象としても、展示機材それぞれの個性を余すことなく引き出してくれる素晴らしいアンプでした。JADE casa Ultimateの製品詳細や正式な発売情報については、ORB社からの公式発表をお楽しみにお待ちください。最新情報はORB公式サイトにてご確認いただけます。


未来への扉を開くKuraDa次期フラッグシップ

現行モデル:KD-Q1(参考価格:22万円)

次期フラッグシップモデル:開発中(価格・発売時期未定)

KD-Q1
KD-Q1

KuraDaブースでは、現行のKD-Q1に加えて、開発中の次期フラッグシップモデルが特別に展示されました。平面磁界型ユニットを搭載したこのプロトタイプは、まだ設計が確定していないにも関わらず、「思ったより完成度が高い」「速度のレスポンスが異次元」といった驚きの声を集めました。

特筆すべきは、海外からの来場者がこの試作機を"ベストサウンド"と評価したことです。開発段階でありながら、すでに国際的な水準での評価を獲得している点は、KuraDaの技術力の高さを物語っています。

なお、この貴重なプロトタイプを体験できるのは今回のイベントが唯一の機会となっており、参加者にとっては記憶に残る特別な試聴体験となりました。



CAMERTON Binom-ER:素材が織りなす音の違い

価格:シルバー/ブラック共通 約99万円(受注生産)

Binom-ER
Binom-ER

ドイツCAMERTONのBinom-ERでは、これまで国内で試聴不可能だったブラックモデルが初登場しました。従来のシルバーモデルとの直接比較により、外装仕上げとイヤーパッド素材の微細な違いが音響特性に与える影響を実感できる貴重な機会となりました。

「黒のほうが低域が若干控えめで、全体のバランスがナチュラル」という試聴者の声は、オーディオ機器における素材選択の重要性をあらためて浮き彫りにしました。内部構造は同一でありながら、わずかな素材の違いが聴感に与える影響の大きさは、オーディオ設計の奥深さを物語っています。



まとめ

小規模ながらも高い集中度で行われた今回の試聴会は、単なる製品展示を超えた価値を提供しました。一人ひとりの来場者との丁寧な対話を通じて得られるフィードバックは、ブランドとプロダクト双方にとって貴重な財産となります。

真剣な試聴環境の中で生まれる率直な感想や建設的な意見交換こそが、オーディオ業界の発展を支える原動力となっています。IidaPianoが大切にする「音を届ける」という理念は、このような場でこそ真価を発揮するのでしょう。

NAKANO HAKO合同試聴会は、規模を追求するのではなく、質の高い音響体験を提供することの重要性をあらためて示しました。参加者全員にとって記憶に残る一日となったこのイベントが、オーディオシーンのさらなる発展につながることを期待したいと思います。


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