

Valphonics
製品一覧
About
Valphonics|ブランド概要

■ 基本情報
ブランド名:Valphonics(ヴァルフォニクス)
設立年:2020年
創業者:Joshua Castles(ジョシュア・キャッスルズ)
本拠地:英国・北アイルランド ニュータウンアーズ(Newtownards)
主な製品:イントラコンカ型イヤホン(インナーイヤー型/フラットヘッド型)
対象ユーザー:フラットヘッド型イヤホンの愛好家、開放的な装着感と低域の量感を両立させたいリスナー
■ ブランドの歴史と背景
Valphonicsは、英国・北アイルランドのニュータウンアーズを拠点とするイヤホンブランドです。主宰するのはデザイナーの Joshua Castles(ジョシュア・キャッスルズ)氏。2020年からイントラコンカ型(耳甲介に収めるタイプ。インナーイヤー型/フラットヘッド型とも呼ばれます)イヤホンの設計を続け、その蓄積を土台にブランドを立ち上げました。
イヤホン市場の主流がカナル型のIEMへ移っていくなかで、Castles氏は一貫してフラットヘッド型に取り組み続けてきました。「この形が心から好きで、私にとって永遠に一番好きなトランスデューサーの形です」と本人が語るとおり、Valphonicsは流行を追うのではなく、ひとつの形式を深く掘り下げることでブランドの輪郭を作ってきたブランドです。
製品は英国・ニュータウンアーズの自社工房で、設計から組立までを一貫して手がけ、一台ずつ手作業で仕上げられます。ドライバーのチャンネルマッチングをはじめとする調整は設計者自身の手によるもの。修理も英国の同工房で対応します。
■ 設計思想と技術的特徴
設計思想
Valphonicsのものづくりを貫くのは、かつ て存在した設計や技術を、いまの技術で今日的にやり直すという姿勢です。多くのイヤホンが踏襲してきた基本形を部品の足し算で更新するのではなく、過去に試みられながら実用の外に置かれてきた着想を掘り起こし、現代の造形技術と組み合わせて成立させる。Lander、Mascaraと続くこれまでの製品も、いずれもこの手つきで作られてきました。
技術へのアプローチ
フラットヘッド型は耳を密閉しないため、低域が空気中に逃げてしまうという構造的な弱点を抱えています。この点は業界でも長らく「物理的な限界」と見なされ、解決すべき課題としてすら扱われてきませんでした。Valphonicsはここに、共鳴によって特定の帯域を増幅するという古典的な原理を持ち込みます。日本市場向けの第一弾となる「LANDER 20Hz」は、本体後部にヘルムホルツ共鳴器をコンパクトに収めることで、装着性を損なわずに低域を生み出す設計を採っています。
今後のモデルがどのような技術を拠りどころにするかはそれぞれですが、古いものを現代にやり直すという姿勢は変わりません。
■ 海外での評価
オーディオ専門メディア Headphonesty(2025年11月)は、フラットヘッド型では困難とされてきた低域再生に古典的な原理で挑んだ製品として LANDER 20Hz を取り上げました。海外のオーディオコミュニティでも大きな反響を呼び、ゼンハイザーの公式アカウントが Castles 氏に声をかける一幕もありました。ヘルムホルツ共鳴器はゼンハイザーもフラッグシップの IE 900 に採用していますが、そちらは高域を整えるための用途であり、同じ原理を低域の生成に向けた点に本機の独自性があります。


