Soranik｜ブランド概要

■ 基本情報

• ブランド名：Soranik（ソラニック）

• 設立年：2012年

• 創業者：Hieu Tran（ヒュー・チャン）

• 本拠地：ベトナム・ホーチミン

• 主な製品：カスタムIEM、MEMS搭載ハイブリッドIEM

• 対象ユーザー：オーディオファン、プロミュージシャン、革新的な音響技術を求めるリスナー

■ ブランドの歴史と背景

Soranikは2012年、ベトナム・ホーチミンにおいてHieu Tran氏によって設立された、ベトナム発のプレミアムカスタムIEMブランドです。「ベトナムのオーディオエンスージアストとアーティストに真に応える製品を」という明確なビジョンのもと、同国のオーディオ業界に新たな地平を切り拓きました。

設立から十余年にわたり、Soranikは国内外のオーディオ愛好家からプロフェッショナルまで幅広い層に向けて、技術革新と音響品質を両立させたIEM製品群を展開し続けています。

ブランドの黎明期から、Soranikは既存の枠組みにとらわれない技術採用で注目を集めてきました。チタンチューブを大胆に採用した「ION」、そして高精度なSonion製静電型ドライバー（EST）を搭載した「DES」など、常に先端技術への果敢な挑戦を重ねています。

特に2019年発表の「DES」は、ベトナム国内のオーディオ業界において画期的な製品として高く評価され、Soranikの技術力と音響設計思想を広く知らしめることとなりました。

近年、SoranikはMEMS（Micro-Electro-Mechanical Systems）技術に焦点を絞った製品開発を推進しています。2023年には業界初となるデュアルMEMSドライバー搭載IEM「MEMS-2」を世に送り出し、翌2024年には更なる進化を遂げた「MEMS-3S」をリリース。これらの製品は、従来のIEMの概念を覆す革新的な音響体験を実現し、Soranikの技術的優位性を決定づける存在となっています。

■ 設計思想と技術的特徴

設計思想

Soranikは、「技術性と音楽性の融合」を理念とし、革新的な技術を積極的に取り入れながらも、音楽の本質を追求する製品開発を行っています。特に、MEMS技術の導入により、従来のIEMでは実現が難しかった高解像度かつ自然な音場表現を可能にしています。

技術的特徴

• MEMSドライバーの採用：xMEMSとUSoundのMEMSドライバーを組み合わせたハイブリッド構成を採用。これにより、広帯域かつ高精度な音響再生を実現しています。

• オープンバックデザイン：「MEMS-3S」では、オープンバック構造を採用し、開放的で自然な音場を提供。内部反射や共振を最小限に抑え、よりリアルな音響体験を可能にしています。

• 3Dプリントシェル：人間工学に基づいた3Dプリント技術を用いたシェル設計により、軽量で快適な装着感を実現。長時間の使用でも疲れにくい設計となっています。

• 専用エナジャイザーの開発：MEMSドライバーの駆動には高電圧が必要なため、Soranikは専用のエナジャイザー（AP-0、AP-1）を開発。これにより、安定した駆動と高音質を両立しています。