Apx ME
主な特徴
■ 主な特徴(Quick Highlights)
片側12基、4方式のカスタムドライバーを組み合わせた贅沢な音響構成
ダイナミック・BA・平面駆動・VCDそれぞれの長所を最大限に引き出す、8ウェイクロスオーバー設計
純銀ケーブルとCNC削り出しチタンシェルが体現する、素材へのこだわり
接続機器を問わずフラットな特性を維持する、FIBAE™技術搭載
世界限定200台。一台ごとの丁寧なアセンブリが保証する、妥協なき完成度
■ 製品概要
金属という選択にたどり着いた、Apxシリーズの到達点

PMG Audio Apx ME は、ポーランド ワルシャワ発のプレミアムIEMライン「PMG Audio」が手がける、Apxシリーズの現行モデルです。
Apxは、単に上位機を増やしていくためのシリーズではなく、「その時点での到達点を一つの作品として形にする」という思想で作られてきました。
Apx ME はその名の通り Metal Edition。
これまでのApxシリーズで培われてきた設計思想を引き継ぎながら、外装、内部構造、音のまとめ方に至るまで、あらためて組み直されたモデルです。
■ 製品コンセプト
制約を置かずに作るなら、何を作るか

PMG AudioのApxシリーズは、「もし設計、技術、価格に制約を置かないなら、どんなIEMを作るか」という問いから始まっています。
そのためApx ME も、一般的な量産モデルのようにコストや構成を先に決めていく作り方ではなく、目指す音と体験から逆算して設計されています。
Apx ME の特徴は、スペックの派手さだけではありません。
片側12基のドライバー、8way構成という情報は確かに目を引きますが、PMG Audioが重視しているのは「数」ではなく、複数方式のドライバーをどう一つの音として成立させるかです。
複雑な構成を採用しながら、帯域のつながり、位相、時間軸、再現性まで含めて整える。
Apx ME は、そうした難しさに対して正面から取り組んだモデルです。
■ デザインと構造
金属が語る、妥協のない美学
シェル全体をCNC削り出しのチタンで構成したApx MEは、その佇まいからしてこれまでのエディションとは一線を画します。チタンは軽量でありながら高剛性という、音響筐体として理想的な特性を持つ素材です。余計な振動を抑え、ドライバーが生み出す音をそのまま耳に届けるための、必然的な選択です。
付属ケーブルにはOCC製法による6N純銀線を採用。ブラックシースに包まれたその外観は主張を抑えながらも、導電率において最高水準を誇る純銀がドライバーの性能を損なうことなく信号を伝達します。収納にはレザー製のスーツケース型メインケースとポータブルケースが付属し、製品としての世界観を最後まで貫いています。
片側12基、3方式+振動の融合
Apx MEの心臓部には、片側12基のカスタムドライバーが搭載されています。ダイナミックドライバー(DD)、バランスドアーマチュア(BA)、平面駆動ドライバー(Planar)という動作原理の異なる3方式に加え、独自のVCDを組み合わせた構成は、IEMの世界においてきわめて先進的な試みです。全ドライバーはPMG Audioの仕様に合わせてカスタム製造されており、8ウェイのパッシブクロスオーバーネットワークによって精緻に音域を分配しています。
Ultra Planar Speakers

低音域には矩形の平面駆動ユニットとPEEK素材を用いた10mmダイナミックドライバーを組み合わせています。平面駆動サブウーファーは約80Hz以下を担当し、ダイナミックドライバーと協調することで、不自然な低音強調を必要としない、リアルな低音のアタックとディケイを実現します。高音域には円形の平面駆動ユニット(Ultra Planar Tweeter)を採用。10kHz以上を担当し、BAドライバーでは届きにくい帯域の空気感と伸びを補完しています。
VCD(Vibration Conducting Driver)

Apx MEが独自に採用するVCD(振動伝導ドライバー)は、音楽信号を純粋な振動へと変換する特殊なトランスデューサーです。約250Hzに低い共振ピークを持つよう設計されており、低音域に物理的な重みと実在感を加えます。数値では表現しきれない、音楽の「体感」を生み出すための機構です。
FIBAE™技術(Flat Impedance Balanced Armature Earphone)

PMG Audioの母体であるCustom Artが開発したFIBAE技術(patented: WO2018019963 / PL Pat.234989)を搭載。BAドライバーの特性をインダクティブから抵抗性へと変換することで、接続する再生機器の出力インピーダンスに左右されない、フラットなインピーダンス・位相特性を実現しています。スマートフォンからハイエンドDAPまで、機器を選ばず常に最高のパフォーマンスを発揮します。
GSO(Geometrical Sound Outlet)

丸型ノズルの内部に精密計算された平行壁構造を設けることで、ノズルの剛性を高めつつ断面寸法を最適化。ホーン構造として機能することで高域の伸びを向上させ、より広大で精密な音場表現に貢献しています。
P.O.D.+(Pressure Optimizing Design Plus)

Apx MEで新たに開発されたデュアルアクティングシステム。ダイナミックドライバーの圧力制御と、中音域BAの周波数応答の成形を同時に行います。これにより、帯域間のつながりをより自然に整え、全体的な音楽的一体感を高めています。
精密3Dプリント筐体と計算された音導管

シェル内部の各ドライバーは、3Dプリントされたカップリング構造によって最適な位置と距離に固定配置されています。従来の柔軟チューブを排除しガイド構造を固定化することで、全生産台数にわたって一貫した周波数・時間領域特性の再現性を確保しています。
■ サウンドキャラクター
精密さの中に宿る、音楽的豊かさ
Apx MEのサウンドは、金属という素材の選択と呼応するように、精密さと密度感を軸に組み上げられた音響シグネチャーを持ちます。サブベースに重点を置き、ミッドベースの主張を抑えたチューニングは、低音域に「大きくて精密」という独特の質感をもたらします。量感に頼らない、輪郭の明確な低音です。中音域は8基のカスタムBAと精緻なクロスオーバー設計により、豊かなヘッドルームを確保。駆動のしやすさと表現の豊かさを両立しています。高音域はUltra Planar Tweeterによって伸びやかで正確なトーンを実現し、疲れのない自然な広がりをもたらします。
広大でありながら正確な音場、細部まで描き切る解像度、そして長時間のリスニングでも引き込まれ続ける音楽的な密度感。国際的なオーディオメディアが「真に最高峰と呼べる製品」と評したその実力は、あらゆる音楽ジャンルにおいて遺憾なく発揮されます。
限定200台——所有できる今に、意味がある
Apxシリーズのすべてのエディションは、発売と同時に完売してきました。初代Apxの25台、Apx SEの100台はすでに市場から姿を消し、中古市場でも高額で取引されています。現在入手可能な唯一のモデルであるApx MEも、世界200台という生産数に変わりはありません。
PMG Audioはこの限定数を単なる表現としてではなく、実際の運用においても厳密に管理しています。販売店や代理店向けのデモ機も購入扱いではなく貸与扱いとされており、製造分が完了した後はメーカーへ返却するルールが設けられています。市場に出る200台という数量そのものをブランド側が一貫して管理する。この姿勢こそが、Apxシリーズを「限定生産の作品」として扱うPMG Audioの誠実さを物語っています。
■ 詳細仕様
モデル | Apx ME |
ドライバ構成 | 片側12基(矩形Planar×1、10mm PEEKダイナミック×1、VCD×1、BA×8、円形Planar×1) |
周波数特性 | 2Hz – 22kHz |
インピーダンス | 10.8Ω(±1.5Ω) |
感度 | 117dB/mW(1kHz) |
シェル素材 | CNC削り出しチタン |
ケーブル | 6N OCC純銀ケーブル(4.4mmバランス) |
イヤホン側コネクタ | 0.78 mm 2-pin |
再生機器側コネクタ | 4.4mmバランス(3.5mm変換ケーブル付属) |
付属品 | レザースーツケース型ケース、レザーポータブルケース、イヤーチップ5ペア |
製造 | 200台限定 Made in Poland |







