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CU8

主な特徴

■ 片側4基のBAドライバーによる高解像度の3ウェイ設計

■ PUR制振構造により、密度感とレスポンスを両立

■ 銀メッキ黄銅ハウジングが制振性とシールド性を強化

■ ハーマンターゲットに基づくリファレンスチューニング

■ 天然シェルと高精度加工による上質な仕上げ

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■ CU8開発秘話


Heart Field 音響技術開発チームはこう振り返ります。


3年前、ある録音エンジニアがマスタートラックを手に私たちのスタジオを訪れました。

彼はスネアドラムの録音を何度もモニタリングした後、こう指摘しました。


「低域が強調されすぎていて、スネアのヘッドが震える細かいニュアンスが埋もれてしまっている。自分が求めているのは、すべてのディテールを正確に描き出す“ツール”であって、雰囲気を演出するためのイヤホンではない。」


この言葉をきっかけに、私たちは「美しい音」の追求が、必ずしもすべてのプロフェッショナル用途に適しているわけではないことに気づかされました。

Heart Fieldは元来、滑らかで心地よい音を追求するチューニングに力を注いできました。

しかし、音楽制作やミキシングの現場では、正確な情報の抽出と、原音の忠実な再現こそが求められます。

そのための道具であって、美音を演出する装置ではないのです。


こうした課題意識をきっかけに、私たちは音づくりのアプローチそのものを見直す必要があると考えました。

そこで新たに、Hi-Fi業界で8年以上の経験を持つエンジニアを開発チームに迎え、音響設計や音のチューニングを、“聴感”だけでなく“物理的根拠”から見直す取り組みを始めました。


この2年間で得られた、2つの確信
  1. チューニングの観点では、Harmanターゲットカーブに近づけることで安定した音響バランスが得られ、異常の検出や違和感の把握が格段にしやすくなることが確認された。

  2. アコースティック設計の観点では、測定上は同じ特性を示すイヤホンであっても、筐体素材やケーブル構成のわずかな違いが音に明確な差を生むことが明らかになった。


こうした検証を重ねて完成したのが、CU8を含む「Referenceシリーズ」です。

単なる“心地よい音”でも、“測定値だけの製品”でもなく、リスニングとモニタリングのあいだにある、ニュートラルで制御された音響再現を追求したモデルです。


今では、当時のエンジニアもミキシングの現場でReferenceシリーズを使用してくれており、そのほかのプロフェッショナルユーザーからも


「このイヤホンは信頼できる」


という言葉をいただいています。


Referenceシリーズは、私たちのこれまでの経験を否定するものではありません。

むしろその蓄積を基盤としつつ、“測定の整合性”や“設計の精度”に重きを置くことで、より確かな「音の道具」へと進化した成果なのです。



■ CU8のチューニングポリシー

Harmanターゲットカーブに準拠

CU8は、20Hz〜20kHzまでの全帯域において、明確かつ忠実な再現を実現。

ただし、単に測定結果を基準とするのではなく、実際の聴取環境での定位の自然さや帯域のつながりなど、リスニング時の整合性を重視した調整が施されています。


マスタートラックの位相合わせを行う録音エンジニアにとっても、

非圧縮音源にこだわるオーディオファンにとっても、

CU8はスタジオモニターのような定位の明瞭さと細部解像度を実現します。


■ PUR振動制御システム

片側4基のバランスド・アーマチュアドライバーを搭載。

各ユニットには、内部に金属製のマイクロスプリング構造を持つPUR制振システムを採用しています。

これにより、従来はより多くのドライバー数を必要としていた密度・情報量を、4BAという少ない構成で実現しています。

構造構成(Architecture)
  • 高域:複合型BA(デュアル構成)

  • 中域:BA×1

  • 低域:BA×1

  • フェイスプレート:天然シェル

  • フェイスフレーム:ソフトホワイトゴールドメッキを施した黄銅製フレーム

  • ハウジング:高精度切削による黄銅製アコースティックチャンバー



■ 黄銅製アコースティックチャンバー


密度8.96g/cm³を誇る真鍮素材を精密に切削加工。

一般的な樹脂素材と比べ約3倍の密度を有し、音響的安定性・触感品質の両面で優れています。

高剛性により不要な筐体振動を抑え、外来ノイズや電磁干渉から内部構造を守る構造です。



■ ケーブル仕様

ケーブルは24AWGの銀メッキOFC線(40芯)を使用し、被覆にはPTFE(フッ素樹脂)を採用。

これにより信号伝送時の損失と干渉を最小限に抑えています。

はんだにはWBT社製の銀入り高品質はんだを使用し、接続部の安定性と導電性能を高めています。



■ 想定用途

CU8は、クラシック音楽制作、スタジオでのミキシング・録音、または定位とバランスを重視するリスニング用途に適しています。

プロフェッショナル用途に耐えるリファレンスモニターであると同時に、音の構造を重視するリスナーにも適した設計となっています。



■ 付属品

  • CU8本体

  • 収納ポーチ

  • シリコンイヤーチップ(S / M / L)

  • 着脱式ケーブル



■ 仕様

モデル名

CU8

ドライバー構成

片側4BA(3ウェイ構成)

核心技術

PUR振動制御システム

再生周波数帯域

10Hz – 20kHz

インピーダンス

17Ω(@1kHz)

クロスオーバー構成

3ウェイ(低域×1・中域×1・高域×2)

感度

108dB

コネクター

埋め込み式0.78mm 2pin

筐体素材

黄銅(ソフトホワイトゴールドメッキ)

ケーブル長

1.2m


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